[視点]消費税増税が出版市場縮小の要因と答えた読者は1.4%のみ

2015年3月3日 / アンケート


OnDeck weekly読者の皆様に毎月実施しているアンケート。今回は、書籍のディスカバラビリティと出版市場の縮小に関する意識調査を行いました。実施期間は2015年2月23日から2月28日までの5日間。回答総数は511件。

書店店頭での出会いが半数以上のプリント書籍

 プリント版書籍の出会いについて伺ったところ、半数以上の57.7%の読者が「書店で知る」と回答しました。続いて、「新聞や雑誌の書評コーナーや広告で知る」が34.4%となりました。以下、「インターネット書店や電子書籍書店のページでキーワード検索する」(17.2%)、「フェースブックやツイッターなどのSNSで知る」(16.2%)とインターネット経由での出会いを挙げる人が続きました。
 この結果を見ると、プリント書籍に関しては書店店頭で“発見”し購入するという従来型の購買形態が強いことがあらためて確認できました。

インターネットで発見し購入につながっている電子書籍

 一方、電子書籍については大きく傾向が異なっています。1番多かったのが、「インターネット書店や電子書籍書店のページでキーワード検索する」で38.6%となりました。続いて、「インターネット書店や電子書籍書店が発表するベストセラーランキングで見つける」(26.4%)、「インターネット書店や電子書籍書店のページで過去の購買履歴からリコメンドされて知る」(23.7%)、「フェースブックやツイッターなどのSNSで知る」(19.2%)、「インターネットの検索サイトでキーワード検索をして見つける」(18.6%)となりました。
 電子書籍はインターネット上での情報が購入のきっかけに大きく影響していることが、こちらもあらためて確認できました。

 なお、出版社にとって気になる「出版社からの新刊案内などの情報で知る」はプリント書籍で12.5%、電子書籍で7.0%でした。プリント書籍での効果は比較的高いものの、電子書籍での影響力はおもったよりも低いのが印象的でした。

消費税増税が出版市場の縮小につながっていない?

 出版市場の縮小について意見を伺ったところ、「テレビやインターネットなどの閲覧に時間をとられ、読書のための時間が少ないから」(54.4%)、「本を買わなくても、インターネットで得られる情報で充足しているから」(51.7%)と、この2つの意見が半数以上となりました。
 2014年の出版市場の縮小要因として、消費税増税が挙げられることが多いのですが、消費税増税が理由であると回答した読者は1.4%でした。OnDeck読者の多くは、本質的な問題として読書のための時間が減少していることを挙げているのが印象的です。特に、書籍を購入しなくてもインターネットで得た情報で十分と回答している方が半数以上いることが出版市場縮小の主要因と考えてよさそうです。

 
編集部

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