[視点]comicoが800万ダウンロード、dマガジンが128万契約

2015年1月20日 / ニュース, ニュースキュレーション

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 電子書籍プラットホームの業績が発表されている。まず、“タテ読み”で知られるcomicoのビューワーアプリのダウンロード数が800万を突破したという。また、NTTドコモのdマーケットは1000万契約、中でもdマガジンは128万契約になったという。成長率では動画配信のdビデオを抜いてトップだという。月額400円で100誌以上を閲覧できるサブスクリプション型が評価されているという。日本ではサブスクリプションサービスについて、出版社がどう取り組むかという議論は十分に盛り上がっていないが、すでに雑誌分野では携帯キャリアのサービスとして一定の規模になりつつあるようだ。今後の月額定額制サービスの先行事例として要注目だ。

オーバードライブが図書館での貸し出し実績を発表

 公共図書館などで電子書籍などの貸し出しサービスプラットホームを提供するオーバードライブが2014年の貸し出し実績を発表した。それによると、2014年に貸し出された電子書籍は1億500万件で、前年(2013年)比で32%増加しているという。オーバードライブは米国で9割近い公共図書館で採用されている大手で、日本ではメディアドゥとの提携を発表し、いよいよ2015年春から本格的な事業も開始されるとしていることから、先行市場の成長性には期待が高まる。

マクミランがサブスクリプションサービスを採用

 米国の大手出版グループであるマクミランがサブスクリプションサービスの事業者であるスクリブドやオイスターと契約をしたことが報じられている。米国でもサブスクリプションサービスが出版社の収益に対してどのような影響をもたらすのかということが明確にはなってなく、その取り組みも限定的だといえる。そのようななか、大手出版グループが契約をしたということは他の中小出版社に対しても影響を与えることになるだろう。特に、スクリブドは先日、増資を発表していて、さらにこの事業の拡大を進める意思を明確にしている。一般に、収益性についての定量的な情報は少ない(=プラスの材料が多いわけではないという意味だろう)が、事業者側も出版社側も本格的に取り組みを進めているということはできるのだろう。

ニュースソース

  • comico、アプリダウンロードが800万を突破[eBookUSER
  • ドコモの「dマーケット」が1000万契約、dマガジンが好調[ケータイWatch
  • Overdrive、2014年のデジタルコンテンツ貸し出し件数は前年比33%増と発表[eBookUSER
  • 米OverDrive、 図書館による児童書・ヤングアダルト小説の電子書籍購入が+48%伸びたことを明らか[hon.jp DayWatch
  • MacmillanがScribdなどのサブスクリプションサービスと契約[The Digital Reader

 編集部

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