[実証実験]SmartNewsでの配信はじめました
2015年7月30日 / 実証実験レポート
7月30日より、OnDeckで掲載した記事をスマートフォン向けニュースアプリ「SmartNews」で配信を始めました。EPUBメディアではできなかった取り組みのひとつです。今回は、SmartNewsでOnDeckの記事を配信するまでを紹介します。
リアルタイム解析で話題のニュースを掲載するSmartNews
SmartNewsは、「エンタメ」「スポーツ」「グルメ」「コラム」「テクノロジー」などさまざまなチャンネルが用意されているスマートフォン向けのニュースアプリです。最大の特徴は、同社独自のリアルタイム解析。リアルタイムで話題になっている記事を機械的にピックアップし、それをSmartNews上で配信しています。
今回、OnDeckの記事が掲載されているのは「読書」チャンネルという、標準では表示されていないチャンネルです。このチャンネルはユーザー自ら追加することで表示されます。追加方法をまとめましたので、下記を参照してください。
SmartFormat準拠のRSSをOnDeckサイトで用意
では、今回SmartNewsで記事が掲載されるようになるまでの経緯を紹介します。といっても、実は非常にシンプルで、SmartNewsの検索対象となるRSSを用意しただけでした。
SmartNewsは「SmartFormat」という同社独自拡張のRSS仕様を公開しており、SmartFormatに準拠したRSSを用意することで、表示の最適化や広告配信などが行えるようになっています。今回、OnDeckの記事をSmartFormat準拠のRSSにして出力し、そのRSSをSmartNewsのクロール対象にしたというわけです。
厳密には、SmartNewsのコンテンツ表示モードのひとつであるSmartモードで表示された際に最適化するように記述できるのがSmartFormatです。ですので、このSmartFormatに準拠していなくても、SmartNewsのクロール対象にはなります。
残念なのは配信記事数が少ないため、「OnDeck」単体でのチャンネル(チャンネルプラスと呼ばれています)が作れなかったという点です。
電子書籍のディスカバラビリティ向上に使えるか
もちろん、クロール対象になっているからといって必ず掲載されるわけではありません。SmartNewsの採用基準に合致している記事であっても掲載されるとは限らないので、しばらくどのような記事が採用されるのか調査を行います。
久々の実証実験となりますので、この機会にSmartNewsもチェックしてみてください。