[視点]電子書籍サブスクリプションサービスのオイスターが閉鎖へ
2015年9月29日 / ニュースキュレーション
電子書籍のサブスクリプションサービス(月額定額制購読サービス)の大手のひとつだったオイスターが2016年はじめには事業を閉鎖すると報じられている。それにともない、創業者メンバーはグーグルに採用されることなっているという。オイスター社は2年前に創業し、電子書籍業界の“ネットフリックス”として注目を浴び、資本金も1700万ドル(日本円でおよそ20億円、なお、下記のニュースソースでは1700億ドルとなっているが誤記と思われる)と、小さくはない資本金を調達していた。また、大手出版社もオイスターにコンテンツを提供していた。まだまだ十分な収益は得られていないだろうとは推測していたが、事業を停止するというのは驚いた。そして、創業メンバーはグーグルに合流をして、何をするのかということも気になる。グーグルが電子書籍のサブスクリプションサービスへ進出するのかどうかということだ。
いずれにしても、サブスクリプションサービスとして有力なサービスはアマゾンとスクリブドの2社となった。オイスターのサービスがなくなるということで、電子書籍のサブスクリプションサービスには否定的な見方が広がり、出版社もあえて新しいビジネスモデルを模索する必然性もないと判断し、積極的にコンテンツを提供しなくなる可能性もある。同じデジタルコンテンツとはいっても、書籍が映像と同じような道筋をたどって発展しない理由をそろそろ考える時期かもしれない。
ニュースソース
- Eブック定期購読サービスのOysterが閉鎖へ[TechCrunch]