[編集長コラム]近未来が見える! -行けない人のための1分で巡るCEATEC 2015

2015年10月9日 / 電子メディア雑感

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日本最大のエレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN」が、今年も幕張で始まりました。昨年はこのコラムで「部品時代の再来? IoT時代を予感」というようなことをレポートしましたが、予感が当たり、今年は「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」というキーワードが溢れていました。

大型商品の発表があったわけではないので、一般の人やマスメディア的にはあまり話題にならないかも知れませんが、少なくても私には昨年以上のワクワク感がありました。

ceatec2015

 

以下、私が面白いと思った出し物を最密充填方式でお伝えします。分からない言葉が出てくるかも知れませんが、ブースを早足でまわっている感じで見てもらえればと思います。ざわざわ感や未来へのワクワク感が、少しでも伝わればいいのですが。

 

◇◇◇

出し物のカテゴリーは、ディスプレイ、車、ロボット、ドローン、センサー、マンマシンインターフェイス、スマートハウス、3Dなど多岐に渡っている。

■まずはディスプレイから。85型8Kモニター(シャープ)、でかい、きれい。色再現に優れたレーザーバックライト4K(三菱)、やり過ぎなほど鮮やか。5センチRほども折れ曲がるELパネル(In-Plane Switching)、液晶では無理とのこと。空中に映し出されるディスプレイ、場所要らず。ピント調整不要のスマホ用プロジェクター(MicroVision)、モバイルオフィス誕生? 壁や机を使った部屋丸ごとディスプレイ(富士通)、SF映画のよう。

■マンマシンインターフェイスは特に充実している。ついに登場の指輪型入力デバイス(アルプス電気)、文字も書ける。体に張るだけのシート型体温センサー(オムロン)、便利かも。血管収縮を検知するセンサー(ローム)、嘘がばれそう。開閉を感知してくれる薬箱(Flixy)、飲み忘れ防止。各種センサーを備えたシューズ(富士通)、足からも情報ゲット。頭を撫でられる感触がするヘッドギア、触覚があるとよりリアルとのこと。風(超音波)で感触を伝えるデバイス(名古屋工業大学)、手の平で形を感じた。ネットワーク越しで反発力を感じるロボットハンド(慶応義塾大学)、手が世界中に伸びるかも。

離れたロボットハンドでポテトチップを掴むデモ(慶応義塾大学)。反発力がある時は掴めるが、ない時はまったく掴めない。

離れたロボットハンドでポテトチップを掴むデモ(慶応義塾大学)。反発力がある時は掴めるが、ない時はまったく掴めない。

 

■車では、道路からの常時給電(未来ビークルシティリサーチセンター)、充電要らず。AC電源にもなる高性能バッテリー(ホンダ)、災害時に活躍か。ハイビームの自動切り替えができるアダプティブ・LED・ヘッドライト(マツダ)、実用的。フロントガラスに映し出されるディスプレイ、意外に見やすい。

■ロボット/ドローンでは、31グラムで自律飛行する折鶴(ローム)、すごい。2メートルはある人体拡張パワードスーツ(IPA)、いよいよSFの世界。静電吸着装置で建造物に張り付いて精密な写真を撮るドローン(芝浦工業大学)、微細なひび割れも発見。モノにぶつかっても大丈夫なドローン(東北大学)、災害時に頑張れそう。歩けてしゃべるロボット型スマホ(シャープ)、目の付けどころが、いい。

自律で羽ばたく31グラムの折鶴(ローム)

自律で羽ばたく31グラムの折鶴(ローム)

 

■3Dでは、59,800円の3Dプリンター、そろそろ買えそう。材料を熱で溶かして空中で立体物を「描ける」3Dペン、上手に作るにはコツがいる(共にXYZプリンティングジャパン)。子供が触っても安全な3Dプリンター(CEL Robox)、突起がなく、外に熱が出ない。

■そのほか、FeliCa内蔵の腕時計(ソニー)、普及に期待。Kinectを使った人のバランスを検知する介護システム(埼玉大学)、安くできるのがいい。洗濯もの自動折り畳み機(seven dreamers laboratories)、人類の夢の1つ。指揮棒で演奏するオーケストラ、面白い。口径30メートルの超巨大天体望遠鏡の制御システム(三菱)、望遠鏡もオール電化。

などなど、百花繚乱!

◇◇◇

 

これら全体に関連するのがIoTということですが、今年はさらに「CPS」というキーワードが登場しているのにも注目したほうがよさそうです。CPS(サイバー・フィジカル・システム)とは、JEITAの説明を要約すると“実世界で生み出される様々な情報をセンサーでデジタル化し、コンピュータにより高度な情報処理を行い、その結果を実世界で活用することで社会のさらなる発展に寄与するシステム”ということでしょう。かつて流行ったユビキタスに近い概念です。今回は、周辺環境が進化してきたことで、より具体的な表現になってきたようです。

 

CEATECは10日まで開催されています。まだ間に合う方はぜひどうぞ。これから5年くらいの間に起こりそうな未来を体感できると思います。

 

CEATEC JAPAN 2015公式サイト: http://www.ceatec.com/ja/

Impress Watch特集ページ: http://www.watch.impress.co.jp/headline/extra/2015/ceatec/

 

インプレスR&D発行人/OnDeck編集長 井芹昌信

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