[視点]「電子書籍ブームはいったん終わり、再び紙書籍の時代になる」(サイモンアンドシュースターCEO)

2015年10月14日 / ニュースキュレーション

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 すでに、本誌でも何度か取り上げてきたのであらためて詳細を述べないが、米国の電子書籍市場の成長が停滞している。そして、2015年上半期は昨年同期比で10%の減少をしていると報じられている(参考記事)。これに関して、米国大手出版5社のうちの1社であるサイモンアンドシュースター社のCEOがコメントしたようだ。報道によれば、「電子書籍ブームはいったん終わり、再び紙書籍の時代になる」と明言したという。また、「それは自社による電子書籍の価格大幅引き上げが原因ではないか」という質問に対して、「電子書籍のエージェンシーモデルに関して係争中のため、コメントできない」としているという。翻訳されている記事なので、どのような文脈で、どのようなニュアンスを持って語られたことなのかは不明なので、あまり踏み込んだ考察をすることは意味がないようにも思うが、キンドルの発売以降、アマゾンに振り回され続けてきた出版業界としては、電子書籍は本流にはなりえず、印刷版こそが回帰すべき場所であるということをいいたいということか。

ニュースソース

  • 米Simon & Schuster社CEO、電子書籍の価格引き上げについて「コメントできない」[hon.jp DayWatch

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