[編集長コラム]電子出版の編集現場を公開しています。

2015年10月30日 / 電子メディア雑感

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半年ほど前に、この連載「電子メディア雑感」を書籍化するという報告をしましたが(http://on-deck.jp/archives/2167)、その着手が遅れていました。すみません。

 

一番の問題は編集でした。連載をまとめるだけなので制作的な作業が中心で簡単にできると思われるかも知れませんが、やはり書籍という新しい製品にして発行するわけなので、編集者が必要です。特に今回は、発行人(私)が著者という、世にもめずらしいフォーメーションなので、第三者である編集者の目がなおさら重要だと思いました。それで、編集者のスケジュールの空きを待っていたら、時間が経ってしまったというのが真相です。

今回、作業に着手できたのはOnDeck編集部の若手が手を挙げてくれたからです。彼女は、紙の本の編集経験はないデジタル時代のクリエーターですが、この連載を読者としても一番読み込んでいました。「編集者は最初の読者」というフレーズがありますが、読者視点で考察できればいい結果が出るのではないか、という期待もありました。

結果、すでに発信されているように、書籍の編集過程を「実証実験」コーナーの記事にし始めました(http://on-deck.jp/archives/category/experiment)。これは面白いと思いました。これまで、編集工程が記事として公開されたことはあまりないと思います。増して、電子出版という新しいやり方では特にそうでしょう。

 

未熟な部分もあると思いますが、そこで出て来る課題は読者の興味のある課題でもあると思います。何回まで続くのか、もろもろの課題は解決できるのか、新しいアイデアは出るのか。皆さんには読者という立場で共有、応援して頂ければありがたいと思います。私は、今回は著者という立場で共有させて頂きます。

 

インプレスR&D発行人/OnDeck編集長 井芹昌信

(この連載が書籍になりました。:http://nextpublishing.jp/book/6865.html

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