[視点]国会図書館が商用電子書籍、電子雑誌コンテンツの収集に向けた実証実験を開始

2015年12月8日 / ニュースキュレーション

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 国立国会図書館ではかねてより、電子書籍や電子雑誌の収集を開始しているが、DRMがかかっている商用のコンテンツをどう扱うのか、出版社への対価の支払いをどうするのかということなどが課題となっている。この実証実験ではこれらの課題を解決するための検証を行うといしている。DRMがかかっていれば、専用のアプリや端末が必要になるわけだが、館内といえども、それをどのように閲覧させるのかは興味深いところだ。
 また、国立国会図書館では、国内のウェブサイトも収集をしている。現在、国の機関や地方公共団体、独立行政法人、国公立大学のサイト約5400件を収集するほか、公益法人、私立大学、政党、国際的・文化的イベント、東日本大震災に関するサイト、電子雑誌など、発信者の許諾を得ている約4600件を収集しているとしている。なお、米国では非営利組織のインターネットアーカイブスがデジタルコンテンツをウェブの収集を行っている。資金は基本的には寄付によるところが大きいようだ。こうしたアーカイブが蓄積されると、将来的にはURLに日時を指定できるようになる可能性ある。しかし、一般的には、それを実現するためには言うまでもなく、強大なストレージ=多大なコストが必要となるわけだが。

ニュースソース

  • 国立国会図書館、有償の電子書籍・電子雑誌の収集に向けた実証実験、館内で閲覧可能に[INTERNET Watch
  • 国立国会図書館が収集した国内サイトが1万件を突破、36億ファイル・632.9TB[INTERNET Watch

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