[実証実験成果報告 03]東日本大震災、そして電子出版の大きな可能性(2011年4月)

2016年4月13日 / 実証実験レポート

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2010年の創刊以来、電子出版に関するさまざまな事柄を自媒体を用いて実験してきました。本連載では、OnDeckがこれまでに手がけてきた実証実験の成果をレポートします。

 創刊から4カ月目に体験したのが、東日本大震災。OnDeckとしてなにができるのか、電子出版からどのようなアプローチがあるのか、その結果生まれたのが、「世界の“絆”グラフ」だ。
 世界各国の人々が行った日本に対する支援活動を写真中心にまとめた「世界の“絆”グラフ」。インターネットによるやりとり、完成版の提供、そしてその際にパッケージメディアとして提供するなど、印刷書籍では体験できなかった新しい出版の可能性を体験できるコンテンツとなった。
 一方、EPUBというファイル形式でやりとりするのに課題が大きいことがあらためて確認できたのも、この「世界の“絆”グラフ」でもあった。完成版としてEPUBファイルを提供しても閲覧できないケースが多く、結果的にはPDFファイルを中心に配布することになった。また、PDFファイルも印刷可能な形式にすることで、世界各国の関係者に閲覧していただけるようにもなった。
 この体験はOnDeckにとって、今後の方向を定めるものとなった。つまり、電子出版というものは、専用デバイスなどで閲覧するものだけでなく、流通そのものが電子的な手法で行われるものまで含まれるということを自ら体験したのだ。これにより、EPUBを主フォーマットとして活動しつつも、EPUBから異なるメディア形態にどう転換すべきかを考察することにつながった。
 
 なお、発行までの裏側についての詳細は、OnDeck 2011年5月12日号で記事にしているので、興味のある方はごらんいただきたい。
 
ポイント:
・閲覧フォーマットとしてのEPUBの限界を確認。
・流通経路が電子的になっているものは、すべて電子出版ととらえる必要性を実感。
 
関連号:
世界の“絆”グラフ
OnDeck 2011年5月12日号
※EPUB表示にはbib/iを利用しています。
 
関連リリース:
「世界の“絆”グラフ(電子版)」 2011年4月27日 に発行

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