[実証実験成果報告 04]EPUBからPDFを自動生成!デジタルファーストによる印刷書籍発行の道筋を確立(2011年6月)

2016年4月14日 / 実証実験レポート

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2010年の創刊以来、電子出版に関するさまざまな事柄を自媒体を用いて実験してきました。本連載では、OnDeckがこれまでに手がけてきた実証実験の成果をレポートします。

 EPUBマガジン「OnDeck」が創刊してから半年。iPadやiPhoneを保有している人の評判は非常によかったのだが、パソコンやAndroidで閲覧している人にはビューワが整備されていないことからあまり読みやすいメディアではないという指摘を受けていた。「世界の“絆”グラフ」でもPDFでのやりとりがスムーズだったこともあり、なんらかの方法でPDFを作成できないかを模索していた。
 もちろん、EPUBで使われているコンテンツを再利用し、InDesignなどのDTPソフトで組み直すという方法でもいいのだが、これでは余分な工数が発生してしまう。なにより、EPUBとInDesingという2つのマスターファイルが生まれてしまう。マスターファイルはひとつにしておかないと、今後の改修や改訂時の再利用性が損なわれてしまうからだ。つまり、この時点でOnDeckはEPUBをマスターファイルに定めたということだ。
 マスターファイルであるEPUBからPDFを作成するのに使われたのが、「LaTeX」という自動組版ソフト。EPUBは複数のXHTMLファイルで構成されており、このXHTMLのタグ構造とLaTeXの記述の親和性が高いことが確認された。つまり、EPUBをLaTeX記述テキストに変換するソフトを独自開発すれば、既存の組版ソフトであるLaTeXでPDFを生成することができるのだ。この仕組みを独自開発したことで、EPUBからPDFファイルを自動生成することに成功した。
 このときは、単純にPDFファイルを自動生成できるかという実験モードであったが、この経験がデジタルファーストによる印刷書籍の作成に発展し、NextPublishingにつながる大きな転換点であった。
 
 背景については、OnDeck 2011年6月9日号で記事にしているので、興味のある方はごらんいただきたい。
 
ポイント:
・2011年の時点でマスターファイルをEPUBに設定。
・記述方法の親和性が高いLaTeXを活用することで、EPUBからPDFへの自動変換を実現。
 
関連号:
OnDeck 2011年6月9日号
※EPUB表示にはbib/iを利用しています。
 
関連リリース:
世界で初めて、EPUBから出版クオリティのPDFを自動生成することに成功

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