[実証実験成果報告 11]Facebookを使った情報発信を正式スタート(2013年2月)

2016年4月25日 / 実証実験レポート

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2010年の創刊以来、電子出版に関するさまざまな事柄を自媒体を用いて実験してきました。本連載では、OnDeckがこれまでに手がけてきた実証実験の成果をレポートします。

 2012年の年末より実験的に始めていたFacebookでの情報発信を、正式に開始したのが2013年2月。
 背景は非常にシンプルだ。EPUBでの配信はダウンロード数は把握できるものの、読者のリアルな反応がほとんど得られず、どの記事をどのように活用していただいているのかが把握できないというのが一番の理由だ。そのため、一部の記事をFacebook経由で公開することで、どの程度の反応があるのかを検証してみることとなった。もうひとつは、SNSによる情報拡散を自ら体験したいというのもきっかけとなった。
 結果的には、Facebook経由での記事公開で読者の興味がどのあたりにあるのかがよく把握できた。また、どのように記事が拡散していくのかも確認でき、あらためてSNSの効果を理解することができた。こうした経験から、現在もFacebookは積極的に運用しており、今後も継続したいと考えている。
 一方、Facebookはフロー型メディアであるため、ストック型メディア(Webサイトなどでの記事公開)との併用が不可欠であることもあらためて明らかとなった。では、EPUBマガジンはどちらなのか? ストック型メディアではあるものの、外部との連携がまったくなされておらず、Facebookからの誘導も難しい。電子書籍ストアへの入稿フォーマットとしては一般化したものの、フリーの閲覧フォーマットとしてのEPUBの限界も露呈し、OnDeckの発行形態そのものを考えるきっかけにもなった。
 
ポイント:
・SNSによるつながりを確認できる新メディアとしてのFacebookの運営開始。
・EPUBマガジンのポジションを再検討するきっかけに。
 
関連号:
OnDeck weekly 2013年2月7日号
※EPUB表示にはbib/iを利用しています。
 
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