[実証実験成果報告 12]Send-to-Kindleを使ったダイレクト配信(2013年12月)
2016年4月26日 / 実証実験レポート
2010年の創刊以来、電子出版に関するさまざまな事柄を自媒体を用いて実験してきました。本連載では、OnDeckがこれまでに手がけてきた実証実験の成果をレポートします。
OnDeckをどう読者に届けるかは創刊以来の検討事項だ。これを解決するひとつの方法として2013年12月より実験的にサポートしたのが、「Kindleパーソナル・ドキュメントサービス」を利用したKindle端末への直接配信サービス(通称、Send-to-Kindle)だ。
これは、アマゾンがKindleユーザー向けに提供しているドキュメントの一括管理サービスを応用したもので、OnDeck編集部からのメールを受け付ける設定を利用者が行うことで、事実上のプッシュ配信が実現できるというユニークな取り組みだ。ただし、サーバーによる自動送信などは許可されていないため、読者に1通ずつ配信する必要があった。
このSend-to-Kindleによる配信は非常に好評だったが、アマゾンの利用規程の制約があることから商用サービスとしての提供は見送られた。
とはいえ、電子書籍はこのような使い方ができるんだということを実践できたことはOnDeckとしては有益だった。ちなみに、この仕組みはNextPublishingで著者校正で利用するなど、一部実用化したことを記しておく。
ポイント:
・許諾を得ることで読者のKindle端末に直接配信を実現。
関連号:
・OnDeck weekly 2013年12月5日号
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