[編集長コラム]「熊本地震体験記」、緊急出版と寄付の舞台裏

2016年6月3日 / 電子メディア雑感


 私が熊本地震に遭遇したことは前にお伝えしましたが、今日、その体験を書いた「熊本地震体験記―震度7とはどういう地震なのか?」という本を、NextPublishingで緊急出版しました。本の収益は、被災者に寄付させていただく予定です。

熊本地震体験記表紙

 中身は、ぜひ読んでいただければと思いますが、ここでは電子出版だからできた、緊急出版と寄付について説明したいと思います。

 

 この企画が持ち上がったのは、5月のGW明けでした。GWは、実家の片づけのためにまた熊本に帰郷したのですが、その話を編集部でしたら、やはり本を出しましょう、という話になりました。それから執筆に2週間、編集に1週間で今日の発売にこぎつけました。頑張ったとはいえ、3週間で本の企画から発売までできたのは、NextPublishingシステムの本領発揮だと思います。本の主旨からして、価格は安くしたかったので、ページ数は多くはできません。アマソンPODは100ページ未満だと背にタイトル文字が入らないので、ぎりぎり100ページを目標にしました。
 制作はNextPublishingの得意とするところで、編集指定が終わればコンピュータ処理により、数分でPDFとEPUBが作られます。この工程を繰り返して、100ページに合わせました。最終原稿ができたのは昨日で、それから製品化のためのパッケージングを行い、各ストアに出荷(アップロード)しました。
 
 電子出版では寄付も明瞭になります。従来の出版だと「売上の一部を寄付します」のような抽象的な表現にならざるを得ないと思いますが、電子出版だと印刷・製造の必要がないので、またPODでも印刷費は売上確定時の変動コストになるので、利幅が計算可能です。また、発行主旨から、著者印税や編集コストはなしでやりましたので、固定費分を載せても、計算上1冊あたり200円を寄付できる設計になりました。従来出版の場合は、採算分岐部数を超えないと寄付できないわけですが、今回の方式なら先行コストがないので、最初の一部から寄付金が生み出せるというわけです。
 これらは、電子出版だからできたすばらしい恩恵ではないでしょうか。
 
 ところで皆さま、いつかの日に役立つかもしれない情報が得られて、熊本地震の被災者に200円寄付できます。ぜひ購入のご検討をお願いします。
http://nextpublishing.jp/book/7813.html
 

インプレスR&D発行人/OnDeck編集長 井芹昌信
※この連載が書籍になりました。『赤鉛筆とキーボード』
http://nextpublishing.jp/book/6865.html

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