[書籍連動]M・A・Oインタビュー『イベントは勇気をいただける場所です』
2016年6月17日 / 本日の一冊
毎週末数百件が行われているアニメ・声優関連イベント。そこに集う新しい形のファンが「イベンター」と呼ばれる、イベントを現場で楽しむファンたちです。では同じくイベントを構成する主役である「声優」はイベントをどのように捉えているのでしょうか?ここでは『イベンターノートが声優にインタビューしてみました』収録のインタビューから探ります。
──M・A・Oさんは元々アニメがお好きだったと思うのですが、イベントに行かれたりしてましたか?
アニメが好きなお友達からはイベントの情報を聞いたりしていたのですが、実際に行ったことはありませんでした。出身が大阪で、大抵のイベントは東京で開催されていたこともあって、簡単に行けないなと思っていました。
──けっこう遠いですしね。
でも、イベントに行ってみたいという気持ちはずっと持っていました。キャラクターに声をあてている声優さんはどんな方なんだろう、イベントではどんなお話をしているんだろうと気になって、でも行きたくても行けなくて、想像だけ膨らませていました(笑)。
──初めてのアニメ関連のイベントは『帰宅部活動記録』(2013年7月〜10月)関連ですね。
みやこめっせでの『京都国際マンガ・アニメフェア』でした。共演者の方々と一緒にトークをしたり、キャラクターソングを歌わせていただきました。
──いままで行った事がなかったアニメイベントで、いきなり自分が出演する側になって。
確か映像も配信されていて、とても緊張したのを覚えています。歌を歌って作品の紹介をするだけでもう精一杯でした。その上、出演者の中で自分が一番の年長者だったこともあり、とにかくしっかりしなくてはいけないというプレッシャーがありました。
──女優として経験されたイベントとのギャップはありましたか?
声優としてのイベントでは歌や作品に関連付けたゲームなどもあって、声優のみなさんはなんて達者にいろいろなことを表現されるんだろうと驚きました。それまでも舞台挨拶や、演出されたショーなどに出演させていただいたことはあったのですが、全く違う種類のものでした。
──元々はファンとしてアニメを楽しんでいて、声優の活動を始めて約4年になります。
最初の頃は本当に緊張していましたが、お陰様でいろいろな作品に出演させていただくうちに、少しずつではありますが平常心でイベントや収録にも臨めるようになりました。
──そうなったきっかけってありました?
数多くの作品を経験させていただくことで、だんだん共演者の方々とも顔見知りになってきたのも大きいです。別の作品でもご一緒していたり、収録スタジオが同じ場所だったりするとやはり安心しますね。
──声優の仕事が急激に増えることでの戸惑いはありませんでしたか?
とても嬉しく思っています。変化に戸惑うということはなく、オーディションを受けさせていただいて、そこで決まった作品をとにかく頑張らないといけないという気持ちが強かったです。
──M・A・Oさんはとても多彩なキャラクターを演じられていて、事前に情報がないとエンドロールで名前を発見して驚くことがあります。
画の表情に合わせて、台詞の喜怒哀楽を声だけで表現することがアニメと実写との違いで、とても素敵なところだと思っています。できるだけキャラクターの声を聴いた時に違和感なく楽しんでいただけるように心掛けています。原作が好きで、声が加わることでより好きになったと言っていただいたりすると本当に嬉しいです。
M・A・O(まお)
1992年2月1日大阪府生まれ。イエローキャブNEXT所属。2012年より声優として活動を開始。『帰宅部活動記録』(あざらし)、『サムライフラメンコ』(三澤瑞希)、『Hi☆sCoool!セハガール』(ドリームキャスト)、『まじっく快斗1412』(中森青子)、『デュラララ!!×2』(ヴァローナ)など多数の作品に出演。2016年4月クールでは『宇宙パトロールルル子』(ルル子)、『クロムクロ』(白羽由希奈)、『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』(サラート)などに出演中。
公式ブログ http://ameblo.jp/ichimichi-mao/
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発行:株式会社インプレスR&D