[実証実験]Kindle for PCを試す
2015年1月21日 / 実証実験レポート
2015年1月21日、アマゾンジャパンはWindowsパソコン向けに「Kindle for PC」の提供を開始しました。今回は、Kindle for PCを試してみます。
やっと登場したパソコン向けKindleアプリ
2012年10月に日本でサービスを開始したKindleですが、専用端末やスマートフォン、タブレット、そしてウェブブラウザ向けに閲覧環境を提供してきました。その中で唯一提供されていなかったのがパソコン向けのKindleです。今回提供されたのはWindowsパソコン向けのみですが、これにより、Kindleストアで購入したコンテンツを手軽にパソコン上で閲覧できるようになりました。
Kindle for PCでできること
起動するとアマゾンのアカウントに紐付いているKindle書籍が表示されます。表示方法は、書籍名を一覧で表示するモードと、書籍の表紙イメージを表示するモードの2つが用意されています。表紙イメージを表示するモードでは、パソコンにダウンロード済みかどうかを区別できるよう、ダウンロードされていないKindle書籍に雲のアイコンが表示されます。
読みたい書籍をダブルクリックすると、閲覧モードに切り替わります。閲覧モードでは、単ページ表示もしくは見開き表示の2パターンの表示モードが選べます。なお、初期設定では表示領域が狭くなっていますので、見開き表示にする場合はページ表示幅を変更することをお勧めします。
目次や検索、ブックマークなどは画面左側にアイコンでまとめられていますので、こちらから簡単にアクセスできます。
今回、サンプルで表示したのは「HTMLとCSS、JavaScriptで作る、リッチなiBooks電子書籍」ですが、本文中で使われている等幅フォントなども問題なく表示されています。

Kindle for PCのライブラリ画面。Kindleストアで購入した書籍が表示されている。

単ページで表示した様子。

見開きモードで表示した様子。見開きモードにする場合は、ページの表示幅を拡大することをお勧め。

目次や検索などの機能は画面左側にあるアイコンからアクセス可能。
Kindleアプリでできることの多くがKindle for PCでもできますが、OnDeck weeklyのプッシュ配信で使っているSend-to-Kindleには対応していません。また、ローカルにあるKindleファイルを表示することもできません。残念ながら、OnDeck weeklyを読む環境としては不十分でした。
また、パソコン向けになったことで期待したものとして、ソースコードなど本文をコピーして利用するという仕組みですが、こちらは機能として提供されていませんでした。ただし、選択した文字をGoogleで検索を使えば、検索ボックス内にテキストがコピーされますので、間接的に利用することは可能です。改行などは引き継がれませんが、プログラミング関連書籍のソースコードのコピーに使えそうです。

直接コピーできないものの、Googleで検索などを選ぶことで、間接的にコピーすることも可。
Kindle for PC
http://www.amazon.co.jp/kindleforpc
編集部