[実証実験]そろりスタート、アマゾンPOD取次業務
2015年3月11日 / 実証実験レポート
早くからアマゾンPODをビジネスに取り入れてきたインプレスR&Dですが、先日ついにアマゾンPODの取次業務を開始しました。今回は、アマゾンPOD取次業務について紹介します。
OnDeck monthlyのアマゾンPOD化から始まった取り組み
アマゾンジャパンのPOD事業は2011年の洋書出版から始まりました。和書のPOD対応については、国内出版社に“絶版本”を対象に営業活動を行っていたのがその頃です。
OnDeck発行会社のインプレスR&Dを含むインプレスグループにも同様の提案がありましたが、絶版本ではなく電子書籍を元に印刷書籍の版を作成し、新刊として流通するのがおもしろいのではないかと提案したのがOnDeckでした。EPUBでは電子雑誌ストアで配信できないため、EPUBからPDFを作成していたことから、このPDFをPOD向けに利用できると判断したのがきっかけです。
翌2012年1月より、OnDeck monthlyをアマゾンPODで販売を開始。最速で翌日到着するというアマゾンジャパンの物流の力を間近に体験したことが大きなきっかけとなり、NextPublishingという新しい出版の仕組みの開発に取り組んだのです。
このコーナーでも何度も紹介していますが、アマゾンPODを採用したことにより、無在庫・無返品という新しい出版メソッドの開拓に成功しました。
出版社から取次会社へ
早い時期からPODに取り組んだことにより、PODに関する多くのノウハウを抱えたのですが、このノウハウはあくまでも出版社としてのものでした。
今回、アマゾンPODの取次業務を開始したのは、このPODに関するノウハウを多くの出版社にも提供してもらいたいというアマゾンジャパンの意向があったことがきっかけです。
NextPublishingで他版元のタイトルのPOD化を支援したことから、この提案を受けることにしたというのが、今回の経緯です。ただし、純粋な取次業務の経験は少ないことから、“そろり”とスタートしています。
ということで、”そろり”とスタートしていますので本格的な営業活動はまだ行っておりませんが、OnDeck読者である出版社からの依頼でしたら優先して対応しますので、ぜひお声掛けください。
編集部