アマゾンジャパン、連載形式で電子書籍を配信する「Kindle連載」
2013年10月25日 / ニュース
text:編集部
アマゾンジャパンは2013年10月25日、連載形式の小説やコミックを配信できる「Kindle連載」を開始したと発表した。第一弾として、18タイトルが用意されている。
Kindle連載は、通常の電子書籍が全話揃ってから配信されるのに対し、エピソード単位で順次配信されるのが特徴。最新エピソードは自動的に配信され、直近のエピソードの最後に追加される仕組みとなっている。支払いは初回購入時に一度行うだけで、予定回数分のエピソードが継続して配信される。なお、連載の途中で購入した場合、購入時の最新エピソードを含む初回配信分からのすべてのエピソードを含めた形で配信される。
小説・エッセーでは、「美女入門パート12 」林真理子、「UNDERGROUND MARKET ヒステリアン・ケース」藤井太洋、「不倫純愛 美魔女妻」新堂冬樹、「1+1=Namida」zopp、「ナナブンノイチ」木下半太、「アケルダマ ―Akeldama―」田中啓文、「ロストシープの法廷」中村ふみ、「磁極反転」伊与原 新、「宮本武蔵」吉川英治の9タイトル。
コミックでは、「Landreaall: 23」おがき ちか、「拝み屋横丁顛末記: 20」宮本 福助、「マスゴミ」鈴木みそ、「東京トイボックス 0」うめ、「薔薇のレディと醜聞」原ちえこ;キャロル・モーティマーの5タイトル。
ノンフィクションでは、「“あの人”とうまくやるための対話力の高め方」北川達夫、「高橋敏也の改造バカ一台大全集 1999-2013」高橋敏也、「日本を極めた外国人(ニューズウィーク日本版Kindle連載特集)」ニューズウィーク日本版編集部、「教育進化論 子どもの未来をきりひらく「学び」革命」朝日新聞の4タイトル。
アマゾンジャパン株式会社Kindleコンテンツ事業部 事業部長の友田雄介氏は、「雑誌連載のコンテンツでは、最新号を掲載した雑誌を毎号買いにいかなければならない上、連載途中から購読すると過去にさかのぼって読み返せないといった課題がある。また、単行本がいつ出るのかもわからないという問題もある。今回開始したKindle連載の場合、最新エピソードが出た時点で自動配信し、なおかつ初回分から含めたすべてのエピソードを読むことができる。また、購入も一度行えばよく、最終話を配信し終えた時点で一冊の本になっているのが特徴」と説明。連載作品の新しい楽しみ方を提案するのが、Kindle連載であると述べた。
発表会には、Kindle連載でコンテンツを配信する作家の藤井太洋氏も出席。「雑誌で連載するには分量が多いものでも、Kindle連載では問題ないのが新鮮だった。また、発行までのスピード感もよく、今回の作品は2017年を舞台にしているので、東京オリンピックが開催されるのかどうかは大きなトピックだったが、こういった情報も盛り込むことができた。実際に利用してみて、デジタルボーンのプラットフォームになろうとしている印象を受けた」とした。
Kindle連載
http://www.amazon.co.jp/kindlerensai