[視点]好調に推移する電子コミック事業の業績発表

2015年2月16日 / ニュース, ニュースキュレーション

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電子出版関連ニュース(企業戦略/業績)
2015年2月4日〜2015年2月11日]
 電子コミックを配信する事業者の業績が発表されている。LINEマンガは1000万ダウンロードを突破し、累計売り上げが49億円を超えたと発表している。また、テレビCMでも知られるインフォコムの子会社であるアムタスが運営するめちゃコミックとekubostoreで2015年3月期の売上高が2015年1月時点で100億円を突破したと発表している。2014年度は電子コミック市場が成長していることは何度も報じられているとおりだが、こうした各社業績が発表されると現実感が出てくる。

 また、雑誌の読み放題サービスであるdマガジンを運営するNTTドコモの那須寛氏に対するインタビュー記事も掲載されている。扱っている雑誌は100誌を超え、会員数も100万契約を突破している。雑誌のブランドごとの閲覧だけでなく、同一テーマの記事を横断的に検索できたりするなどが特徴だという。

 いまのところ、文字もの電子書籍の業績について、爆発的な成長が発表されていないのだが、電子書籍産業を拡大させるための今後の課題は文字もの電子書籍の市場拡大が鍵になるだろう。

アシェットはアマゾンとの交渉騒動で売り上げダウン

 国際的な大手出版社の業績が発表されている。2014年の春から半年間ほど、アマゾンとの契約更改でもめた米国アシェットはその影響が業績に出ている。第4四半期では昨年同期比8.4%減、通期では昨年同期比4.8%減となっている。第4四半期における電子書籍の売り上げ構成比は昨年27%だったが、2014年は19%に減少した。通期では昨年30%だったが、2014年は26%だということだ。現地の報道では、アシェットは出版社としての実力はあり、あくまでアマゾンとの一時的な(しかし、半年もかかったが…)問題だとしている。

 また、ハーハーコリンズはロマンス小説で有名なハーレクインを買収したことにより、電子書籍の売り上げ構成比が17%に上昇しているという。

 ただし、次項目で紹介するように、米国の電子書籍市場は昨年に続き停滞が続いていることから、各社とも大きな売り上げ構造の変化はない模様だ。

ニュースソース

  • 雑誌の読み放題「dマガジン」人気の秘密を聞く[ケータイWatch
  • 「LINE マンガ」1000万DL突破、累計売上は49億円超と発表[eBookUSER
  • 電子書籍配信サービス「めちゃコミック」「ekubostore」の売上高が前期を上回るスピードで100 億円を突破!![ニュースリリース
  • 電子書籍売り上げはハーパーコリンズが伸ばし、アシェットが下げる[The Digital Reader

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