[視点]分速250ページの高性能スキャナーはデジタルアーカイブを促進する

2015年2月23日 / ニュース, ニュースキュレーション

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 大日本印刷と東京大学は分速250ページで読み取るブックスキャナーを使って、東京大学図書館の蔵書の電子化を試験的に運用を開始した。東京大学は新しい図書館を建築するにあたり、デジタルアーカイブを進めることを発表している。また、大日本印刷はこの技術とノウハウを使って、書籍のデジタル化から電子書籍などの制作まで一貫したサービスを提供するとしていて、2017年度までに10億円の売り上げを目指すということだ。実際の読み取りミスなどがどの程度あるのかは記事から分からないが、過去の出版物をデジタルアーカイブにしたり、電子的な方法で復刻・流通させたりする大きな原動力になりそうなサービスだ。

キンドルがMacOSに対応、さらにiOS版もバージョンアップ

 アマゾンはMacOS用のキンドルアプリであるKindle for Macの日本語版とiOS向けのキンドルアプリであるKindle for iOSをリリースした。

 デスクトップ用としては、この1月にウィンドウズ用を発表していて、それに続くもの。アメリカではすでにリリースをされていて、日本語版のリリースも多くのユーザーが待っていたものだ。eリーダー、タブレット、スマートホンを使うのもよいが、デスクトップで作業をしながら参考資料として閲覧する場合などには便利になるだろう。また、日本ではコミックの閲覧などに、デスクトップ環境が使われているという調査もあり、日本独特のニーズにも対応可能と思われる。

 iOS版は目次機能の対応、ページめくりのパフォーマンスが向上していて、スワイプ操作でぱらぱらとページをめくれるようになった。その他、コミックの表示画質が向上し、イラストの荒れやモアレを除去する機能が強化されているようだ。さらに、雑誌やコミックなど、ファイルサイズが大きいタイトルのダウンロード時間が短縮されたとしている。こちらも、主にコミックという日本では電子書籍の主たるカテゴリーとなっているコンテンツへの対応策といえるだろう。

めちゃコミックのアムタスがラノベに進出

 めちゃコミックを展開するアムタスはセルシスの電子書籍ビューアBS Reader for Browserを使って、ライトノベル(通称ラノベ)の配信を開始すると発表した。ラノベのタイトルは講談社・小学館の作品ということだ。日本の電子書籍市場の約8割はコミックで、2014年には複数の配信事業者が好業績を発表している。このニュースから感じられるのは、つぎの主戦場はラノベという分野になりそうだということだ。コミックにしても、ラノベにしても、日本独特の文化的な出版物であり、外資系大手電子書籍書店が取り扱うのはちょっと苦手そうな分野か。2015年もデジタル技術で新たな市場が開拓されることに期待したい。

ニュースソース

  • 1996年からのネットの歴史が読める「インターネット白書ARCHIVES」に、昨年発行の「2013-2014」版を追加・無料公開[INTERNET Watch
  • DNPと東大が共同開発した分速250ページで読み取るブックスキャナー、図書館の蔵書を対象に試験運用開始[INTERNET Watch
  • Kindle本をMacでも読める、「Kindle for Mac」日本語版公開[INTERNET Watch
  • 「Kindle for iOS」パフォーマンス向上、ぱらぱらページめくりやコミックのくっきり表示[INTERNET Watch
  • セルシスの電子書籍ビューア「BS Reader for Browser」を利用してアムタスの『めちゃコミック』でライトノベルの配信が開始〜EPUB 形式に加え、XMDF 形式の配信にも対応〜[ニュースリリース
  • めちゃコミック、講談社・小学館のライトノベルを配信開始[eBookUSER

 編集部

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