[視点]“出版不況”は必然ではない?
2015年2月23日 / ニュース, ニュースキュレーション
アメリカの国勢調査局の調べによれば、2014年のアメリカの書店売り上げは昨年同期比4.5%減だったという。AAP(アメリカ出版社協会)やニールセンの調査結果などをふまえると、書店の売り上げは微減を続けていて、その分、オンライン書店や電子書籍が成長をしているので、出版市場そのものはプラス傾向ではないかと推測できる。このあたりは日本産業の事情とはかなり異なる。一方で、インターネット、テレビ、スマホなどの影響で出版不況になるというのは必然ではないように思う。もちろん、日本とアメリカの消費行動、出版文化、労働人口の増減の違いを考慮する必要はあるが、“出版不況”がメディアの多様化によって当然のことと受け止めずに、改善策を考える余地は残されているのではないか。
ニュースソース
- 2014年の米国書店売り上げは4.5%減[Publishers Weekly]
編集部