[視点]Gunosyが集英社のジャンプ作品を配信

2015年3月9日 / ニュース, ニュースキュレーション

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 ニュースキュレーションアプリのGunosyが集英社と提携をしてジャンプ作品を配信すると発表した。閲覧は無料。ニュースキュレーションアプリはさまざまなメディアのコンテンツを集め、そのなかから、読者の関心に合わせて記事を抽出して配信をするもの。これまではニュース、雑誌記事、ウェブコンテンツなどが中心となっていたが、コミックを配信するというのは画期的だ。集英社側の意図はリーチを拡大することによる新規読者の獲得で、Gunosy側は他のキュレーションアプリと差別化することでの新規ユーザーを獲得か。

BooCaが商用サービスへ移行

 日本出版インフラセンターは電子書籍ダウンロード用のカードBooCaを書店店頭で販売する事業をこの3月からスタートすると発表した。BooCaは昨年6月から今年2月28日まで実証実験として行われてきていて、これを商用運用に切り替えるものだ。実証事業を通じ、書店店頭ではコミックよりも書籍の売り上げが多いこと、比較的高年齢層の顧客が多いこと、そしてBooCaと併売すると電子書籍端末の売れ行きに良い影響が出ることなどがわかったとしている。これをふまえ、事業化には楽天があたり、参加する電子書店、書店店舗、出版社を増やしていく計画だ。

 実証実験の結果からも指摘されているように、すべてをオンラインで完結できない本好きの人たちに、電子書籍の利便性を理解してもらうかという点においては有効な方法だろう。先行市場である米国でも一部の書店と出版社が取り組んだことが報じられているが、続報もなく、それほどを大きな動きにはなっていないようだ。しかし、プリント版と電子版のバンドル販売(ハイブリッド販売)の可能性を模索するという観点からも、注目に値する施策といってよいのではないだろうか。

ニュースソース

  • Gunosy、集英社と提携しジャンプ作品の配信へ[eBookUSER
  • リアル書店で電子書籍のダウンロードカード販売「Booca」、3月から事業化[ITメディア

 編集部

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