[視点]マンガアプリの人気第一位はcomico
2015年3月24日 / ニュース, ニュースキュレーション
ジャストシステムは自社の調査パネルFastaskを使った自主調査を行っている。今月は最も利用しているマンガアプリについて調査をしていて、それによるとタテ読みで知られるcomicoが最も利用されているという結果になったという。すでに本誌でも紹介しているように、電子書籍のなかではコミック分野が活況で、特に専用アプリを使った電子コミックはスマートフォンやタブレットでよく使われていることが知られている。結果を見ると、comicoがLINEマンガやマンガボックスを抑えて一位となっている。理由についてまでは言及していないが、スマートデバイスに最適化した企画が人気の理由だろうか。
米国の2014年通期の電子書籍売り上げは対前年比+4.7%
AAP(米国出版社協会:Association of American Publishers)は2014年通期の出版社の売り上げ規模を表す指標を発表した。それによると、2013年通期と比較し、一般書電子書籍は+4.7%となっている。なお、一般書ハードカバーは−0.5%、一般書ペーパーバックは+8.3%となっている。昨年度、つまり2012年通期と比較した2013年通期は+0%となったことで、業界では大きな話題となった。本年度は増加傾向ではあるが、一時期の大きな成長路線に戻ったわけではない。さらに、調査サンプルとなっている出版社の売上合計に占める電子書籍売り上げ構成比は23%となっていて、大手出版社の決算発表では30%前後となっている数字と比較すると若干下回っている。これは中小出版社が電子書籍への依存をそれほど強めていない、あるいは強められないということを意味しているだろう。
なお、分野別でみると、子ども向けとヤングアダルト向けの分野が大きな成長をしていて、一般向けフィクションやノンフィクションは昨年同期比ではわずかな上昇にとどまり、あまり変化がない状況だ。
ニュースソース
- 最も頻繁に利用しているマンガアプリは?「comico」が「マンガボックス」を押えてトップに[Markezine]
- AAPが2014年通期の出版社の売り上げレポートを発表[The Digital Reader]
- AAP発表、米国内の2014年の電子書籍売上高は前年比+5%、売上占有率は23%[hon.jp DayWatch]
編集部