[視点]ここがヘンだよ出版社?!
2015年3月3日 / ニュース, ニュースキュレーション
著者から見た出版業界の問題点を指摘しているコラムが興味深い。出版業界の長年の常識とされてきたやり方を特にウェブコンテンツなどとの相違で見ている。例えば、一度決めてしまうと変更ができなく、2案あったとき、どちらが効果的かをA/Bテストのような手法で決められないということなどだ。こうしたことは編集者の長年のカンやセンスによって決まっているように思う。また、マーケティングも論理的に行われているわけではなく、「運に頼った、牧歌的な書籍のマーケティング」としている。それ以外にも、出版業界の内部からは疑ったことのないようなことに疑問を投げかけている。
しかし、コラムの著者は出版業界を破壊すれば解決するというような非現実的な論理ではなく、むしろデジタルコンテンツではすでに行われているような方法を導入すれば、まだまだ改善の余地のある産業だということも指摘をしている。決して、デジタルメディアでしかできないようなことでもなく、プロデューサーである編集者、そして出版社が発想を転換するだけでもずいぶんとやりようがありそうにも思える。問題はいまの出版業界の動向を課題として捉えられるかどうかということだろう。
ニュースソース
- 「出版」をなくせばうまくいく?本を書いてわかった出版業界のビジネスモデルが抱える課題[SocialChange]
編集部