[視点]フェイスブックと米国メディア企業が提携
2015年5月27日 / ニュースキュレーション
米国の大手メディア企業9社はフェイスブックでのコンテンツ配信に関する提携をしたと発表されている。これは“フェイスブックファースト”とも呼べるもので、オリジナルのコンテンツをフェイスブックで配信するというもので、それによって得られる広告収入を両社で分け合おうというモデルだ。これまではフェイスブックではメディア企業のウェブにある記事のリンクを拡散するために利用され、フェイスブックからのトラフィックをメディアのウェブページに誘導するのが一般的だったが、そのための時間的ロスがユーザーの満足度を下げているという考えから、フェイスブック上で完結する配信を行う。まさに、フェイスブックはコンテンツ配信のコンテナの役割を果たすことになるわけだ。こうした動きは早晩日本にもやってくると思われ、日本で活況な“キュレーションアプリ”と競合するのか、しないのか、出版社にとっての電子メディアチャンネルの1つとして位置づけられるかなど気になるところだ。
ニュースソース
- フェイスブック、欧米メディアの記事掲載 9社と連携[日本経済新聞]
- The New York TimesとFacebookのファウスト的契約…ニュースのビジネスモデルはどう変わるべきか?[TechCrunch]
- Webメディア 終わりが見えてきた/Facebook「Instant Articles」、Twitter、Snapchat 白熱の攻防[進撃のデジタルメディア]
- フェイスブックとメディアのコンテンツ提携は、モバイルジャーナリズムの実験場になるか[ハフィントンポスト]