[視点]アップルニュース、フェースブックインスタントアーティクル、ニュースキュレーション−−配信プラットホームの進化

2015年6月17日 / ニュースキュレーション

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 6月8日、アップル社はiOS向けにニューススタンドに変わるとされるニュース閲覧アプリアップルニュースを発表した。報道によると、フリップボードに類似したアプリで、ニュース記事をユーザーの好みに応じて配置して閲覧できるようにするもののようだ。日本でのサービス開始時期は未定としている。一方、先月にはフェースブックが米国でフェースブックインスタントアーティクルを発表している。これまで、新聞や雑誌出版社はフェースブックに見出しやキャッチとなる写真をポストして、自社のサイトへトラフィックを誘導してきた。インスタントアーティクルは記事の実態をフェースブックに直接ポストし、フェースブックのアドネットワークによる広告を挿入したり、新聞社や雑誌出版社が直接に広告を挿入したりするモデルだ。フェースブックの顧客ベース(ソーシャルグラフ)やリコメンデーションの機能を記事配信に提供しようとするものだといえる。これに加えて、日本ではヤフーニュース、スマートニュース、グノシー、ニュースピック、LINEニュースなどのキュレーションアプリと呼ばれるニュースアプリが活況だ。
 こうした動きはコンテンツビジネスにどのような影響をもたらすのだろうか。新聞社や雑誌出版社など、ニュースなどのマイクロコンテンツを保有する企業にとっては配信のチャンスが増えることになるのだろう。それぞれのプラットホームが特徴としているマネタイズ、あるいは大きなリーチを獲得するご利益にあずかることができそうだ。しかし、本体となる新聞や雑誌そのものの事業はどうなるのか、メディアブランドはどうなるのかということを見通すのは難しそうだ。特に、マイクロコンテンツとしてバラしてしまうことで、メディア企業の編成の役割はプラットホームに委ねることになるだろう。
 そして、日本ではすでに大きな市場シェアを持つニュースキュレーションアプリとのすみ分けはどうなるかということも興味深い。

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