[視点]AAPが米国の出版市場と電子書籍市場推計を発表〜初めてサブスクリプションサービスにも言及

2015年6月22日 / ニュースキュレーション

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 AAP(米国出版社協会)は昨年度(2014年度)通期の米国出版市場推計(出版社出荷金額ベース)を発表した。それによると、出版全体と一般書分野のいずれにおいても、2014年度は対前年比(2013年度比)で約4%の上昇となった。また、そのなかにおける電子書籍は金額ベースで3.8%の上昇、部数ベースで0.2%の上昇となった。一般書分野での部数ベースにおける売り上げ構成比はハードカバーが23%、ペーパーバックが38%、電子書籍は21%となっていて、電子書籍はハードカバーに匹敵する規模になっている。
 また、2015年に入ってからの1月〜2月の電子書籍市場規模は下落傾向を示していることが気になる。
 これに加えて、近年、新興企業が参入している月額定額制購読サービス(いわゆる、サブスクリプションサービス)の市場規模の推計も発表している。それによると、販売部数ベースで、サブスクリプション型のオーディオブックは3.88ミリオン冊、サブスクリプション型電子書籍は2.47ミリオン冊となっている。サブスクリプション型サービスの指標が発表されたのはこれが初めてと思われる。
 昨年度まではBISG(Book Industry Study Group)が発表していたBookStatが標準的な指標として参照されていたが、調査から撤退をしたため、今後はAAPが発表する数字が標準的な指標として参照されるようになりそうだ。しかし、BISGのものとは統計的なデータの継続性はないので、扱いには注意が必要である。

ニュースソース

  • 米AAPがサブスクリプション制の電子書籍も試験的に追跡、市場規模の把握が困難になるなか[hon.jp DayWatch
  • AAPが新しい年間出版市場推計を発表[The Digital Reader
  • AAP月次出版市場推計(2015年2月分)[Publishers Weekly

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