[視点]東京国際ブックフェアと電子出版EXPOが閉幕

2015年7月13日 / ニュースキュレーション

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 2015年の東京国際ブックフェアと電子出版EXPOが閉幕した。すでに報じられているとおり、今年もアマゾンとアップルの出展はなく、さらに昨年は大きなブースを持っていた楽天(楽天コボやアクアファダス)も今年は出展していない。さらに、書籍制作支援クラウドサービス「TOPPAN Editorial Navi」を発表した凸版印刷の姿も会場にはない。個人的にはぜひデモを見たかったものだし、おそらく最近では最も注目される新サービスとなったはずだ。そのようななか、会場で目につくのは大日本印刷、メディアドゥ、ボイジャーの3社である。各社の出展内容については、下記のニュースソースを参照していただきたい。そして、来年からはこの二つの展示会は合併し、9月の連休にからませた会期で開催されることとなった。つまり、トレードショーから、本が好きな一般消費者にまでを対象にするイベントへ広げようということだ。日本の電子書籍市場は1000億円を突破し、今後も中期的には成長路線を続けるという市場予測はあるものの、産業動向を象徴する場ともいえる展示会が寂しいと、先々も不安になる。
 しかも、併催されている他のデジタルコンテンツを扱う展示会は活況だということとも対照的だった。印刷版を単に電子版にメディア変換しただけでは読者の関心を取り戻し、出版不況を抜け出す起爆剤にはならなことはいうまでもないことだが、それに加えて、デジタル技術やネットワークインフラを使って、出版社が直面する課題の解決、つまり企画の質の向上、編集と制作の効率化、過剰在庫の抑制などを解決する方法までも考えていくことが必要だと思う。

ニュースソース

  • 「ユニバーサル」が出版の原点−−養老孟司さんが基調講演[毎日.jp
  • DNPブース、デジタル絵本を読み聞かせる「Pepper」やリアル店舗とネットの連動施策など[INTERNET Watch
  • 人が集まるのにはわけがある 人気ブースの中身をチェック[eBookUSER
  • 全文検索、音声付き電子書籍 EXPOで見た電子出版のいま[eBookUSER
  • 電子図書館、10万円超のEインク端末、そしてVR?ブックフェアと電子出版EXPOに異変アリ[週刊アスキー
  • HTML5/CSS3ベースの自動組版システムがお目見え、ブラウザー電子書籍ビューアーでの音声合成も[INTERNET Watch
  • Netflixは第2の黒船? KADOKAWA角川歴彦会長が思う「21世紀型企業」の姿[eBookUSER
  • 国内図書館での普及率1%未満、“電子図書館”に向けたソリューション[INTERNET Watch

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