[編集長コラム]今こそ本を出そう。出版企画・公開募集!

2015年7月23日 / 電子メディア雑感

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インプレスR&Dでは、今日からインターネット上で、一般個人からの出版企画(原稿)の募集を始めました。出版社の原稿募集は前からありますし、どこでもやっていることですが、今回はちょっと趣が違います。

 

これまでの一般的な公募は、いい原稿が来たら出版しますが、その採用率はかなり低いのが通例だったと思います(1割以下?)。今回は、公序良俗に反するもの、原稿が書けそうもないもの、市場ニーズがなさそうなものを除いて出版したいと思っており、採用率が高くなると考えています。OnDeckが創刊して間もない3年ほど前に同様の主旨で公募したことがありますが、その際は8割の採用率でした。今回はそれをさらに本格化させた募集になっています。

誤解なきように言いますが、これは自費出版やセルフパブリッシングではありません。ちゃんと編集者が付いて、ISBNコードが付いて発行される通常の出版です。著者に金銭負担をお願いするようなこともなく、印税もお支払いします。今回は、10タイトル分の編集リソースを用意しましたので、安心して応募して頂けると思います。

第一弾はITジャンルに限りますが、思うところのある方は、ぜひご応募ください。

 

今回の募集は、インプレスR&Dが開発・運用しているデジタルファーストの新出版方式NextPublishingによって可能になりました。NextPublishingは、具体的に以下のようなメリットを生み出しています。

 

・出版にかかるトータルコストが伝統的な出版に比べ、1~2桁下がった。

・そのため、平均的な本の場合で400部程度の販売目標で採用可能。

・オールデジタル方式なので、オンラインの会話だけで編集・制作業務が可能。

・そのため、東京以外に在住の方にも出版機会を提供可能。

・電子書籍、印刷書籍の両方で発行できるので、多様な読書ニーズに対応可能。

・特に、印刷書籍はPODなので品切れの心配がない(孫子の代まで?)。

など

 

インプレスR&Dでは、この公開企画募集により、日本全国におられるであろう専門性の高い知見(知識、見識、スキル、ノウハウ)をお持ちの方に出版の機会を提供したいと考えています。昨今の出版は、経済的な理由から流行りテーマに集中する傾向が続いており、出版本来の多様な知の流通という使命が果たせなくなっているように思えます。出版産業の衰退原因としては、流通システムの制度疲労や、インターネットやスマホの台頭などが指摘されていますが、それら全体の経済力学から来る企画やテーマの衰弱も大きな原因だと思われます。

 

電子出版には、製作費が安くできる、流通が簡便、いつでもどこでも読めるなどのメリットがありますが、多様な企画を出版可能にできるという点も見逃せないと思っています。ブログやSNSなどで誰もが簡単に情報発信できる時代だからこそ、出版という第三者がオーソライズする形での情報発信はより意味を持つのではないでしょうか。ご一考をお願いします。

 

公開募集ページ:

http://koukaiboshu.nextpublishing.jp/

 

インプレスR&D発行人/OnDeck編集長 井芹昌信

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