[視点]電子雑誌制作のブランジスタが東証マザーズ市場に上場へ
2015年8月24日 / ニュースキュレーション
電子雑誌の制作と出版を行うブランジスタは9月17日に東京証券取引所マザーズ市場へ上場する。
2007年に旅行電子雑誌「旅色」を創刊、その後、楽天から「旅色Seasonal Style」「GOODA」、幻冬舎から「GINGER mirror」、SBIグループから「美人財布」などの電子雑誌制作を受託し、2015年7月末時点で11誌を発行している。制作受託のみならず、広告営業までを同社で行うことが強みだとしている。「新規上場申請のための有価証券報告書」によると、ネクシーズが65.95%を占める筆頭株主で、楽天、幻冬舎などが上位株主として名を連ねる。
出版不況のなか、特に雑誌事業の落ち込みが目立っているなかで、プリント版からのレプリカではなく、電子雑誌としての独自規格とマーケティングプロモーションのための広告営業力で上場にこぎつけたということは注目に値する。先日、雑誌定期購読サービスを提供する富士山マガジンサービスも上場を果たしていて、既存の雑誌市場の縮小現象とは相反する業績を上げている事業がここのところ目につく。コンテンツの企画の良しあしはもとより、既存の出版の常識にとらわれないパッケージ方法、広告営業手法、販売営業手法を工夫することで、課題の解決が可能なのか。
ニュースソース
- 電子雑誌制作のブランジスタが東証マザーズ上場承認[eBookUSER]