[視点]もはやサブスクリプションサービスではない?〜米スクリブド社がビジネスモデルを修正
2015年9月2日 / ニュースキュレーション
米国では電子書籍やオーディオブックのサブスクリプションサービスの話題が賑わっているが、大手事業者の一つであるスクリブド社がオーディオブックのサブスクリプションサービスの内容を変更した。当初は月額定額制で、聴き放題だったものを月間1回に制限をするというもの。先日、電子書籍についても、特にアダルト向け小説の利用が人気で、出版社への使用料支払いが計画よりも膨らんでしまったことから、貸し出し対象リストから削除されるなどの動きもあった。つまり、月額定額利用料の収入よりも、コンテンツ消費による使用料支払いが上回るという現象が起きているようで、これだけを見るとサブスクリプションサービスが破綻をしているようにも見える。
それでも、特別に人気なコンテンツ以外=ロングテールジャンルのコンテンツでは機能をしていると思われ、大手出版社の検討も進んでいるようだ。このようなできごとは海外のこととはいえ、日本では主に雑誌がサブスクリプションサービスを採用していて、さらに今後は電子書籍やオーディオブックという形態にも適用される可能性もあり、先行事例として研究をしておく必要があるだろう。
ニュースソース
- Scribd社で月額定額制ビジネスモデル修正続く、今度はオーディオブックの再生を月1回に制限[hon.jp DayWatch]