[視点]W3Cがオンラインとオフライン両方で読める電子書籍・電子ドキュメント形式の素案を公開

2015年10月27日 / ニュースキュレーション

LINEで送る

 W3C(ワールドワイドウェブコンソーシアム)は「Portable Web Publication for the Open Web Platform」のワーキングドラフトを公開した。電子書籍の標準ファイル形式であるEPUBはIDPF(インターナショナルデジタルパブリッシングフォーラム)が策定したものだが、ベースにあるものはインターネットで利用されているウェブの技術である。現在では、ウェブの技術を策定しているW3CはIDPFと協調する関係にある。そのW3Cはオフラインとオンラインの双方でシームレスな閲覧環境を提供する標準化に着手した。このドラフトではどのような利用が可能なのかを出版物、企業内ドキュメント、閲覧ソフトなど、さまざまな観点からの課題と新しい利用のイメージを整理している。特に、ドキュメント内の特定の場所を指し示すURIについての言及などは興味深いところだ。
 なお、このビジョンについては、本年5月にニューヨークで開催されたDigitalBook2015、および7月に東京で開催された東京国際ブックフェア/電子出版エキスポにおいて、IDPFのビル・マッコイ氏が講演を行い、長期的な技術の展望として位置付けると紹介されていたものだ。実現まではそう簡単ではないだろうが、大きな一歩を踏み出したと言えるだろう。

ニュースソース

  • W3CのDigital Publishing Interest Group、オンライン/オフライン両方で読める書籍・文書フォーマットの素案[hon.jp DayWatch

Facebookにコメントを投稿

コメント

コメントは受け付けていません。



TOPへ戻る