[視点]米国デジタルブックワールド2016プログラム概要を発表

2015年11月2日 / ニュースキュレーション

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 デジタルブックワールドは米国最大の電子書籍関連コンファンレスである。来年2016年は3月7日から9日までの3日間、ニューヨークで開催される。そのプログラムの概要が発表された。それによると、今年の注目点は米国のセルフパブリッシング市場調査サイトであるオーサーアーニングス(Author Earnings)のデータ分析担当者として知られる“Data Guy”(あえて訳すと、データ野郎?)と名乗る人物が初めて公の場に登場し、電子書籍市場の全体像などについて講演するということだ。氏の調査は、主にアマゾンの販売データなどをクロールして取得し、独自の統計分析を行っている。他の調査機関もセルフパブリッシングについては捉えにくいからか、あまり定量的な調査結果を発表していないなかで注目されているものだ。
 そして、もう一人、米国における書籍流通会社大手のイングラム社のトップが登壇するとしている。イングラム社は印刷版書籍の物流を担う企業として知られるが、現在ではプリントオンデマンドのインフラを提供したり、電子書籍の配信をしたりすることで、物流企業から、デジタルサービス企業へと業態を変化させて、さらに拡大させてきている。日本では取次、あるいは流通倉庫事業者に相当するといえるが、そうした企業がデジタル化インフラへと拡大している背景について聴けるという点で注目しておきたい。
 その他は、従来のようなEPUBなどのデジタルパッケージのオーサリングに関する話題は減り、マーケティングに関する話題が増えつつあるように見えるが、すべての枠が決定しているわけではない。停滞が伝えられる米国市場の動向について、各社がどのように考え、どのような戦略を採るのか、そして、新しい技術を持つスタートアップなどが登場するのかなど、今年も興味は尽きない。

ニュースソース

  • 来春3月7日〜9日にニューヨークで開催、Digital Book World 2016カンファレンス[hon.jp DayWatch

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