[視点]米国における読書端末はeリーダーからスマホへ
2015年11月11日 / ニュースキュレーション
米国の調査機関ピューリサーチセンターが発表した調査結果によると、米国におけるeリーダー、つまり電子書籍専用端末の保有率が昨年度28%から19%へと低下したという。ピーク時には30%を超えていた。他のデバイスを見てみると、スマートフォンが急拡大している一方、タブレットは成長性に陰りが見てている。そして、デスクトップは緩やかな下降線に入っている。eリーダーは単機能だが、安価であり、セットアップの手間も少なく、すぐに電子書籍コンテンツを買うことができるということで、そしてeインクディスプレーが液晶よりも読みやすいとされていたが、スマートフォンの大型化や普及に伴って、電子書籍の利用はそちらに移行しているということだろう。もちろん、複数の電子機器を持つよりも、汎用機をどれか一つで済ませたいということもあるに違いない。
日本では米国とは異なり、テキスト型コンテンツよりも、コミックコンテンツが人気になっていることから、表示装置の大画面やカラー表示のニーズは高いと思われるが、同様なシェアの変化をしていくことになるのだろうか。そして、専用機の簡便性よりも、汎用機の使い勝手が勝るということになるのか。今後は、テレビ(自宅)、パソコン(職場)、スマホ(ニッチタイム)の3スクリーンでの使い分けということになりそう。
ニュースソース
- 米シンクタンク調査、1年間で米国の電子書籍端末の保有率が28→19%に減る、スマホへ移行[hon.jp DayWatch]
- 米成人の68%がスマートフォン所有 若年層では86%──Pew Research Center調べ[ITメディア]