[実証実験]発行日を延期します…(舞台裏 第8回)

2015年11月11日 / 実証実験レポート

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 『赤鉛筆とキーボード』の舞台裏を読んでくださっているみなさん、発行日が1週間延期になりました。発行は11月13日(金)を変更し、11月20日(金)の予定です。
 私はOnDeckの制作、進行管理やNextPublishingサービスを提供するスタッフとして、編集者の方々と日々接してきましたが、とても頻繁に行われているのが発行日延期でした。きちんとスケジュールを立てて、計画的に進めれば発行日は延期にならないのではないかと思っていました。その上、今回の書籍は企画段階で執筆した原稿がありました。しかし、発行日延期をしてしまいました。
 原因の1つ目は、編集としてやることの全体像がわかっていなかったことです。2つ目は、書籍に関わる自分以外の人の実作業を伴う部分の段取りが立てられなかったことです。私は編集実務担当ですが、主役の著者や、OnDeck編集部の先輩が務めてくれている編集長、デザイナー、OnDeck編集部メンバーなど、多くの人が1冊のために注力してくれ、その関係者の時間の確保やコミュニケーションに苦戦しました。システム化を進めるNextPublishingを使っていますが、著者の原稿内容の修正や、編集長のディレクション、デザイナーの感性を使った作業など、どの過程も機械ではできないクリエイティブな「人」の作業なので、余裕のないスケジュールは避けるべきなのだと改めて感じました。

 編集側に立ってみて、多くの人が関わる本物の商業出版の醍醐味と難しさを痛感しています。関係者に気持ちよく本づくりをしてもらえるスケジュール管理も、よい書籍をつくるには必須だと思いました。

(OnDeck編集部 細谷)

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