[視点]著作権侵害の“一部”非親告罪化は海賊版行為に限定・二次創作は除外すべし

2015年11月17日 / ニュースキュレーション

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 文化庁の審議会「文化審議会著作権分科会の法制・基本問題小委員会」では、TPPに対応するための著作権法整備の議論が開始されたと報じられている。中でも注目されるのは、著作権法の非親告罪化だが、同人誌などで行われている、二次創作をどのように判断するのかということだ。今回の会合では、二次創作は非親告罪化の対象から除外するとのスタンスで議論を進めていくことで合意したという。同人誌の二次創作作品は、作家の育成や発掘の場となっていて、原著作者も特段に問題視していないことも多い。こうした文化も日本におけるコミックなどのクリエーターの層を厚くしている背景で、何でも法律で取り締まればよいという問題ではないという点がかねてより指摘をされてきたところだ。
 今回の合意は、懸念をしていた人たちにとっては一つの安心材料となるだろうが、TPPにまつわる著作権問題はそれ以外にいくつか指摘されていて、今後の議論には注目をすべきだ。

ニュースソース

  • 文化庁の審議会、「コミケ文化」守ることで合意、TPPで求められるのは著作権侵害の“一部”非親告罪化、海賊版行為に限定・二次創作は除外すべきとのスタンス[INTERNET Watch

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