[視点]急成長する電子雑誌の月額定額制サービス

2015年12月9日 / ニュースキュレーション

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 小田光雄氏のはてなダイアリー「出版・読書メモランダム」で、電子雑誌の月額定額制サービス(読み放題サービス)におけるユニークユーザー数と印刷版の販売部数について、考察をしている。元となっているのは出版業界新聞の「新文化」(11/19)がABC調査による「読み放題UU上位10誌」リストを挙げ、「雑誌定額読み放題『dマガジン』急成長と出版社の戦略」としてレポートをしているものである。それによると、DIME、Goods Pressはすでに電子版月額定額制サービスのユニークユーザー数が印刷版の販売部数を上回っている。それ以外でも、印刷版の販売部数に肉薄をしているものが多い。NTTドコモのスマホ向け電子雑誌読み放題サービスであるdマガジンの成長はすでに本誌でも紹介しているが、開始1年半で会員数は250万人を超え、閲覧できる雑誌は160誌以上になっている。
 印刷版の雑誌市場は長らく苦戦を強いられていて、同じ号の「出版・読書メモランダム」で、本年10月の雑誌の月間推定販売部数は639億円で昨年同月比12.1%減とし、返品率も40%を超えている。こうした数字から見ると、雑誌の販売は好むと好まざると、印刷コストのかからない電子版へシフトし、ビジネスモデルも月額定額制という方式に向かっていくのではないかと思われる。問題は広告収入モデルをどのようにしていくかということになる。週刊アスキーは企画に応じて、必要であれば印刷版も発行するとしているし、米国ではハーストが雑誌編集者が運用するアフィリエイトサイトを立ち上げたりとしている。こうしたことは今後の雑誌ビジネスの変化に向けた一例ではないだろうか。

ニュースソース

  • 出版状況クロニクル91(2015年11月1日〜11月30日)[出版・読書メモランダム
  • 「週刊アスキー」紙版復活 「ディスプレイではなく紙で読みたい」と要望を受け[ITメディア
  • 米ハースト、独自「アフィリエイト」サイトを運用開始:編集者の知見でオススメを紹介[DIGIDAY

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