[視点]デジタルメディアと出版社がコラボする
2015年12月15日 / ニュースキュレーション
エキサイトと幻冬舎は電子書籍レーベル「エキサイトeブックス」を設立し、「エキサイトブログ」のブロガーが、幻冬舎のウェブマガジン「幻冬舎plus」に連載記事として掲載し、それに、加筆や書き下ろし記事を加えて、再編集したものを電子書籍として幻冬舎より刊行すると発表した。すでに、ブログなどのオンラインメディアで人気が出ている著者(=ブロガー)を発掘し、執筆するというモデルは、他社においてコミックの分野ではいくつもの先行事例が見られるが、さらにジャンルを広がりつつあるということか。こうした出版モデルは、デビューを望むブロガーにとっては大きなチャンスともいえる。海外ではあまり報じられていないモデルだが、日本型セルフパブリッシング著者が誕生する環境になり得るように思う。
また、先日、「ヤフーニュース個人」では、原稿料、インセンティブに加え、取材経費などの経済的な報酬も充実させるという出版社的なモデルを発表している。こうしてみると、さまざまなデジタルメディアプラットフォームが、従来の商業出版社がチャレンジしていないような新しいビジネスモデルを構築しつつあるといえそうだ。
ニュースソース
- エキサイトと幻冬舎、電子書籍レーベル「エキサイトeブックス」を設立[INTERNET Watch]