[視点]デジタルメディアからプリントメディア化の流れ
2015年12月21日 / ニュースキュレーション
本誌12月15日付の記事「デジタルメディアと出版社がコラボする」でも紹介したように、デジタルメディアは出版コンテンツを自社の集めたオーディエンスに対して流通させるだけでなく、より資金を投下して、よりよいコンテンツをが作られるような経済的支援、それをパッケージ化していこうとする事業企画が増えてきている。今週はプリントメディアを個人的にも作成できるサービスが報じられてる。一つは自撮り写真をフォトブックにするもの、もう一つは同人誌を印刷する人向けの印刷発注プラットフォームだ。
デジタルメディアとスマートデバイスの組み合わせで、いつでもどこでもすぐにコンテンツを閲覧できるし、コストもかからないということから、印刷版の魅力はどちらかというと従来の方法を懐かしむ方法とも捉えられがちだが、いろいろ試した上で、やはりプリント版を好む人は多いということが確認されたということか。多くの市場調査でも印刷版で入手したいという要望は相変わらず高いことがそれを裏づけている。
最近のこうしたニュースを見ていると、今後、商業出版社が考えるべきは、より魅力的なコンテンツの企画、筆者の育成と支援、さらに多様なメディア携帯と流通チャンネルを組み合わせて使いこなすにはどうすべきかということだろう。もちろん、自社だけで完結するのではなく、他のプラットフォームとのコラボレーションについても。
ニュースソース
- LINE、自撮り専用カメラアプリ「B612」のフォトブック作成サービス[CNET Japan]
- pixiv、同人誌印刷を発注できる「pixivFACTORY BOOKS」 最短5分で入稿可能[ITメディア]