[視点]出版物と新聞の販売額の減少は止まらず

2016年1月12日 / ニュースキュレーション

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 出版科学研究所の調べによると、2015年の国内出版物の販売額は2014年よりも840億円減少した1兆5200億円になる見込みだと発表した。これで、11年連続のマイナスとなる。特に、雑誌、中でも週刊誌の落ち込みが大きい。書籍は芥川賞を受賞したお笑い芸人、又吉直樹氏の「火花」が200万部以上の売り上げを記録したことなどから微減だった。この調査結果を発表している出版科学研究所では、減少の理由を「スマートフォンの普及により雑誌を読む時間がゲームなどに奪われたことが影響したとみられる」としていると報じられている。また、新聞協会も「新聞の発行部数と世帯数の推移」を発表していて、こちらも減少を続けている状況である。
 一方で、スマートフォンではいわゆるキュレーションメディアが雑誌や新聞などのコンテンツを配信し、ユーザーも伸びている。また、月額定額制の電子雑誌サービスも活況だと報じられている。こうしたデジタルチャンネル側の状況を合わせてみると、決して、雑誌や新聞のコンテンツの力が落ちているよというよりは、それを配布するための方法、つまり紙に印刷してから物流する、という方法が時代とマッチしていなと考えるべきではないか。「雑誌を読む時間がゲームなどに奪われた」という分析は少々見誤っているのではないかと感じる。2016年も出版社や新聞社はデジタル技術を使った配信の仕組み、ビジネスモデルの再構築が喫緊の課題だろう。

ニュースソース

  • 出版物の販売額 過去最大の落ち込み[NHK
  • 泥沼出版不況、売り上げ過去最大の落ち込み 「休刊ラッシュ」で週刊誌は13%減[J-CASTニュース
  • 1年間で112万部減、1世帯当たり部数は0.80部まで減少…新聞の発行部数動向(2016年)(最新)[GarbageNews

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