[視点]2016年の米国のセルフパブリッシング市場
2016年1月13日 / ニュースキュレーション
米国の大手セルフパブリッシングプラットホーム企業であるスマッシュワーズが2016年の展望を発表している。米国の出版市場は日本のような出版不況下にはないが、だからと言って成長をしているわけでもない。そうした低成長時代においても、セルフパブリッシング出版物の発行点数は今後も増えるだろうと予測している。また、作家にとってのビジネスチャンスもこうしたセルフパブリッシングの中から、生まれるだろうというわけだ。
米国におけるセルフパブリッシングはテキスト型の作品だが、日本におけるセルフパブリッシングはコミックやラノベ作品ということになる。そう考えると、国際的にみても、このように出版社を経由しないで作品を発表する市場は今後も成長軌道を歩むということがいえるのだろう。国によって、事象は異なるのだが、そこには共通した出版業界(=出版社や流通の役割)の制度疲労があるということかもしれない。それは、自らの作品をもっと自由に世の中に問いたいということや、読者(ファン)との直接的なつながりを求めたいという意識か。この動きは今後もさらに強くなりそうだ。
ニュースソース
- Smashwords: 2016出版業界の予測:低成長の中、無数のチャンスがある[Smashwords Blog]