インプレスR&DはPODを通じて、青空文庫の活動を支援します
2016年1月18日 / 実証実験レポート
本日、「青空文庫」にて2016年1月1日に著作権保護期間が満了した13人の作品が追加されたのを受け、「青空文庫POD」で谷崎潤一郎の「春琴抄」、江戸川乱歩の「二銭銅貨」など5作品をPOD書籍化しました。
青空文庫PODは、注文に応じて1冊ずつ印刷・製本できるPOD(プリント・オンデマンド)の利点と、NextPublishingの自動組版技術を活用することで、読者のアクセシビリティに配慮した3サイズ(大活字版・シニア版・ポケット版)を同時に発行する新しい出版形態です。
今回、青空文庫にて2016年1月1日に著作権保護期間が満了した13人の作品が公開されたことを受け、インプレスR&Dでもいち早くPOD書籍化して提供することにしました。
本来であれば、13人の作品すべてを対象としたかったのですが、POD書籍の製本上の最小ページ数に満たない作品がいくつかあり、結果として5作品のPOD書籍化を行いました。以下がその5作品です。
梅崎春生「桜島」
江戸川乱歩「二銭銅貨」
高見順「死の淵より」
谷崎潤一郎「春琴抄」
中勘助「島守」
1月18日の時点では、アマゾンのみの販売となっていますが、順次それぞれのPODストアにて販売を予定しています。
アマゾンPOD 二銭銅貨(大活字版)http://www.amazon.co.jp/dp/4802050569/
現在、著作権保護期間を50年から70年へと延長する動きがありますが、インプレスR&Dは反対を表明します。70年に延長された場合、20年間新規作家の追加がなくなり、青空文庫の活動は大きく滞ることになります。
今後も青空文庫PODの発行を通じ、青空文庫の活動を支援しながら、著作権保護期間延長に対して反対の意思を示します。
(編集部:福浦)