[視点]米国電子書籍市場ではセルフパブリッシングが拡大し、大手出版社は減速

2016年2月24日 / ニュースキュレーション

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 かねてより、米国のアマゾンのサイトをクロールし、データを収集し、統計処理によってセルフパブリッシング市場を調査しているサイトオーサーアーニングス(Author Earnings)が最新のレポートを発表した。原文は長大なものであるが、そのダイジェストをEBook2.0 Magazineの鎌田氏が日本語にしてまとめている。それによると、電子出版市場において、ビッグファイブと呼ばれる大手出版社は販売部数ベースでのシェアを大きく落とし、セルフパブリッシング作品が躍進をしたとしている。 本誌でも紹介をしている米国出版社協会(AAP;Association of American Publishers)や大手出版社の業績発表において、電子書籍の出荷売り上げ構成比が減少しているように報じられていることは周知のとおりだが、この調査によれば、電子書籍市場自体が縮小しているわけではなく、AAPが調査の対象としていないセルフパブリッシング市場が活況だというわけだ。
 なお、オーサーアーニングスの主催者は本年3月に開催予定の米国電子出版関連コンファレンスであるデジタルブックワールド(米国ニューヨーク)で講演する予定になっていて、この調査データを元にしたプレゼンテーションが行われることが期待されている。

ニュースソース

  • 大手出版社はデジタル戦線で後退 (1)[eBook2.0Forum
  • 大手出版社はデジタル戦線で後退 (2)[eBook2.0Forum

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