[実証実験成果報告 09]Kindle日本に上陸(2012年10月)
2016年4月21日 / 実証実験レポート
2012年10月、ついにKindleが日本でサービスを開始した。もちろん、OnDeck monthlyもKindle版を用意し、サービス開始当初より販売を開始した。この結果、電子版と印刷版(POD)の両方がアマゾンで購入できるようになった。
KindleではKF8というフォーマットを採用しているが、このKF8はEPUBから変換して作成できるようになっている。つまり、EPUBがないとKindleで販売できないというわけだ。(実際にはXMDFからの変換ツールなども公開されていたが、EPUBがメインであったのは間違いない)
7月の楽天kobo、そして10月のKindleにより、日本国内での電子出版フォーマットは一気にEPUBに移行することになった。創刊当初よりEPUBマガジンとして発行し続けてきたOnDeckにとって、ひとつのゴールともいえる瞬間でもあった。これまでの実験フェーズから、実用フェーズに突入したのだ。
実用フェーズに入ったことで、OnDeckの各種成果は実ビジネスのNextPublishingに組み込まれた。これ以後、フォーマットとしてのEPUBの検証は事実上終了し、電子出版で今後課題となる事項を中心にOnDeckが取り組むこととなった。
ポイント:
・Kindle登場により、EPUBが日本の電子出版でも主要フォーマットと認められる。
・OnDeckの制作面での実証実験フェーズが完了。
関連号:
・OnDeck weekly 2012年10月26日号
※EPUB表示にはbib/iを利用しています。
関連リリース:
・インプレスR&D、Next Publishingの書籍全タイトルを Amazon Kindleストアで販売開始