[実証実験]PODだからできた!値引きセールの裏側のその後

2015年4月21日 / 実証実験レポート

LINEで送る

2015年4月9日から6月10日までの2カ月間、アマゾンでPOD本の値引きセールが行われてます。値引き率は書籍によりさまざまですが、50%以上値引きされる書籍もあります。今回は、開始から10日間経過した値引きセールの結果について紹介します。

週末から販売数が増加

 値引きセール開始直後からの注文数を見ると、第一週の週末に多くの注文が集まっていました。アマゾン上での告知はまだまだ十分ではないにも関わらず、スタートダッシュとしては好調なものでした。
 その後は、本・コミック・雑誌のカテゴリーに大きく告知されるなど、露出の機会も増え、セールそのものの認知度は向上しているようです。

「本・コミック・雑誌」カテゴリーにセール情報が大きく掲載されている

電子版との価格差がほぼない設定

 10日間の動きを見ると、1部も売れていなかった書籍が売れるなど、全体的な底上げにつながっているのは明らかです。販売数も3倍くらいに伸びています。また、一般書籍を含むベストセラーランキングの500位以内に入る書籍も出てきています。最初の10日間を見ると、POD本の認知度向上という目的は達しているようにおもえます。

「未来をつくる起業家」のランキング(2015年4月21日午前時点)

注文に製造が追いつかず?

 ただし、課題も明らかになりました。POD本は注文を受けてから、印刷・製本しているのですが、製造能力を上回る注文が入ったためか、出荷が遅れているのです。Amazonプライム会員であれば、翌日に届いているのですが、発送が遅れているというメールが届けられています。このあたりはアマゾンPODの改善ポイントといえるでしょう。
 

 受注状況を見る限り、POD本でも電子書籍と同様に値引きセールは有効なようです。とはいえ、電子書籍は競合ストア間で値引き合戦といえる激しい動きがありますが、POD本ではアマゾン1社の取り組みでしかありません。そのため、せっかく値引き販売していても、期待以上のインパクトを読者に与えていないようにも感じます。
 紙の本も値引き対象になる…時代がくるかどうかわかりませんが、新しい紙の本の流通に今後も注目です。
アマゾンPOD
http://www.amazon.co.jp/pod/
 

編集部

Facebookにコメントを投稿

コメント

コメントは受け付けていません。



TOPへ戻る