[編集長コラム]逆転フリーミアム戦略

2015年2月26日 / 電子メディア雑感

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 2月12日に、「インターネット白書ARCHIVES」(http://IWParchives.jp)に、昨年版の書籍「インターネット白書」をデジタルアーカイブし公開しました。
インターネット白書ARCHIVESは、弊社がインターネットの黎明期(1996年)からの歴史を年鑑として発行し続けている「インターネット白書」のバックナンバーをデジタル化し、無料で検索・閲覧できるようにしたWebサイトです。インターネット白書ARCHIVESでは、発行後1年を経過したバックナンバーをアーカイブしていく計画になっていて、今年度版の「インターネット白書2015」が1月31日に発行されたのを機に、昨年版を追加登録したというわけです。
 最初は通常の書籍(電子版1800円/印刷版2800円税別)として発売し、年鑑としての一定の役割を終えたらアーカイブし、誰でもいつでも読んでもらえるような社会資産にしていきたいと思っています。それと、より多くの人に読んでもらうことで、製品ブランドの認知を広めて書籍のプロモーションにつなげたいというビジネス的な狙いもあります。
 通常は、Webに掲載されていた内容(たとえばブログなど)を後で書籍として出版する例が多いと思いますが、この場合は順序が逆のめずらしい例だと思ったので、紹介しました。
 Webはフロー(流れて行く情報)にもストック(蓄積される情報)にも対応できるメディアですが、この場合はストックメディアとしての側面を利用した逆転フリーミアム戦略ということになります。
 実際、従来の出版方式(取次・書店流通)で発行してきて2012年版で採算割れを起こしたのですが、その後、NextPubilishing方式に切り替えARCHIVESを併設したことで継続していけそうです。
 この方式は、年鑑として発行されているものには有効なモデルだと思います。またこの変形として、「新刊+バックナンバーアーカイブス」による有料会員制にすることも考えられます。週刊誌や月刊誌などの定期雑誌にも使えるのではないでしょうか。ご参考まで。
 

OnDeck編集長/インプレスR&D 発行人 井芹 昌信

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